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研究開発本部 材料開発グループ 成形材料チーム2013年入社(新卒)T.T

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研究開発本部
材料開発グループ
成形材料チーム2013年入社(新卒)
T.T

現在の業務内容

「熱硬化性樹脂成形材料」と呼ばれる製品の新規開発や顧客サポートを行うチームを率いています。開発目標や計画の管理、作業内容の指導、他部門との連携などを行い、チームが目標を達成できるように進めることが業務になります。

開発のリーダーとして

成形材料開発業務のチームリーダーとして意識していることは、チームが最高のパフォーマンスを出せるよう目指すことです。開発は、チームメンバーが主役となり、定められたテーマでリーダーシップを発揮していくことになります。チームリーダーは、チームメンバーが本来の能力を発揮できるよう働きかけ、環境を整えることが重要です。業務内容に言い換えると、開発テーマの選定、目標とスケジュールの組み立て方が理にかなったものか、作業内容に無理が無いか、安全性に問題ないか、サポートの必要性、結果が期待通りであるか、目標や結果・問題点を他者・特に顧客と共有できているか、計画・テーマを見直す必要があるか、これらを日々メンバーとコミュニケーションを重ねながら確認・修正していくことが、開発管理者の本質的業務であると考えています。

私は学生時代に高分子材料の研究室に所属し、モノマー合成から重合まで行っていました。入社後は、熱硬化性樹脂の特性には親しみやすかった反面、材料開発では求められる知識が多岐にわたるため苦労することも多くありました。配合するフィラーについて、コンパウンド技術・製造装置について、成形方法や金型の構造についてなど、沢山の経験と知識は先輩方にご指導いただきました。今後はこの当社の長い歴史で蓄積されたノウハウをチームに浸透させアップグレードしていきたいと考えています。


これまで印象に残っている仕事としては、入社2年目から携わった新規製品の開発です。他社との共同開発を行った案件であり、これまでの当社では取り扱いのない用途であったため、一からの開発活動を経験することができました。最終的に業界内でも優れた特性を有する材料が開発でき、顧客評価も良好でしたが、新型コロナによる世界情勢の変化から実売には至りませんでした。しかし、この時に得た経験や知識が現在の私の根幹となっています。

熱硬化性樹脂をもっと身近に

いわゆるプラスチックやエンジニアリングプラスチックなどの熱可塑性樹脂に比べ、熱硬化性樹脂の知名度はかなり低いですが、住宅のブレーカーや電力メーター、自動車エンジンの構成部品などに使用されており、実は身近な場所に使用され重要な役割を担っています。
昨今、技術の進歩に伴う高耐熱性への需要の高まりや、SDGsに基づく環境対応製品の推進などがある中で、多くの人々に熱硬化性樹脂の良さ、必要性などを知ってもらえる様、お客様の声により沿った新規材料の開発や用途開発を進める必要があると考えています。
熱硬化性樹脂でしか成しえない特性を活かし、社会に貢献していくことを目指していきます。

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